ドコモから他社に携帯乗り換えをする際に、タイミングによって費用が大きく異なる点についてご存知でしょうか?
スマートフォンの新機種が登場したり、現在使用中のスマートフォンの調子が悪くなったりするとMNPで携帯を変えたくなる時があるかと思いますが、もしかすると数万円規模で損をしてしまうことになるかもしれません。
今回の記事では、ドコモからのMNPの最適なタイミングについて解説します。
1、押さえておきたい2つの費用
ドコモのMNP乗り換えのタイミングで押さえておきたいのが2つの費用(割賦契約の残債と長期割引の解除料金)です。
これらの費用を最小限に抑えることが安くMNPをするための最大のコツです。
割賦契約の残債
当然のことですが、現在利用中の携帯電話の割賦(ローン)契約の支払いが完済していない場合、その残債を負担しなければなりません。残債は、引き続きローン契約を継続する方法と、残債を一括支払いする方法があります。
このときに注意したい点としては、解約して端末代金の残債を支払う場合には、月々サポートの適用が廃止されてしまうことです。携帯電話の割賦契約は、端末代金の月々の負担金と月々サポート(毎月の基本料金から一定額の割引が受けられるサービス)で構成されています。
携帯電話ショップでは、端末代金負担金と月々サポートの差額から「実質0円」や「実質月々800円」などの記載がされていますが、月々サポートは基本料金や通話料に対して適用される割引なので、解約をしてしまうと割引が反映されなくなるのです。また、解約当月についても基本料金は生じますが、規定により月々サポートは反映されません。
ローンの残債が多く残っていればいるほど、端末代金の負担が大きくなりますので、まずはどの程度の残債が残っているかを確認することが重要です。割賦契約の残債は、ドコモのカスターマーサポート、あるいはMyDocomoで確認できます。
長期割引の違約金
長期割引とは、長期期間の利用を約束する代わりに、月々の基本料金が安くなったり、携帯電話端末を安く購入できたりするサポートのことです。現在は二年割引が一般的です。
二年割引は、二年に一度(ドコモの場合は、契約後25か月目・26か月目)に更新期間があり、更新期間以外に解約をすると9,500円の契約解除料が請求されます。更新期間に解約した場合には解除料はかかりません。
ドコモの二年割引には、更新期間が自動更新されるタイプの「ずっとドコモ割コース」と、2年間経過後はいつ解約しても解除料がかからない「フリーコース」の二種類があります。ずっとドコモ割コースの方が、ポイント付与や月額の割引など、特典が多く、長期で利用する場合にはお得な内容に設定されています。
また、長期割引は2年割引だけではありません。
正確に違約金を確認する方法は、以下の3通りです。更新期間や解除料など割引プランによって異なりますので、違約金の確認をしてから手続きを行いましょう。
- ドコモショップに来店して確認する
- ドコモカスタマーサポートに電話で問い合わせる
- My Docomoにて確認する
2、端末購入のタイミング
スマートフォンの端末代金やキャンペーンは変動することもあるので、端末購入のタイミングも重要です。
キャンペーン
ソフトバンク、auや格安SIM会社から、MNPをした場合のキャンペーンが展開されることがありますが、一般的にこれらのキャンペーンは期間限定で展開されます。また、事業者が展開するこれらのキャンペーンとは別に、販売店が週末のチラシ用などの目的で、特別なキャンペーンを展開することもあります。
基本的にキャンペーン期間終了後や、キャンペーン商品の完売後にはこれらのサービスは受けられませんので、メーカーや販売店の情報をチェックしておくことが重要です。
端末代金の変動
新機種が発売されて、機種が型落ちとなった場合や、発売から一定の期間が経過した場合に、端末の代金そのものが変更されることもあります。
特に予告もなく変更されるので、二年割機器の更新月が近づいている際には、機種の販売価格の情報にも注目しましょう。
3、まとめ
この記事では、ドコモから携帯乗り換え(MNP)をする際にタイミングによってかかる費用が異なる点について解説しています。
費用が変わる要因は、次の4つです。
- 現在契約中の携帯電話の割賦残債
- 長期割引の違約金
- キャリアや販売店の期間限定のキャンペーン
- 携帯電話の機種代金の変動
これらのポイントを抑えることで、MNPにかかる費用を抑え、お得に他社ケータイに乗り換えましょう。